レベル3の手掌多汗症はイオントフォレーシス治療で治るのか、1年間検証してみました。多汗ライターの手汗治療体験記。

イオントフォレーシス治療で手汗を克服するブログ

8年間の手汗治療と当ブログの運営目的について

カンタ
はじめまして、当ブログ管理人のカンタです。
大阪でフリーのライターとして活動しています。

僕は、幼少期から20年間「手掌多汗症」に悩まされてきました。季節や気温に関係なく、手や足から大量の汗が出てしまう症状です。

ほんとに尋常でないくらい汗が出ます。

どれぐらいヒドいかというと…

  • 手のひらから水滴が滴れる
  • スマホなどの指紋認証が反応しない
  • 握ったものはすべてびしょ濡れ
  • 電子機器を水没破壊してしまう
  • 筆記の際に用紙がやぶける

とくに学生時代は、テストの度に用紙がぐちゃぐちゃになったり、友人とハイタッチや握手をする度にドン引きされたりと、ごく普通の日常生活がかなりハードモードでした(笑)

当時はまだ、手のひら専用のデオドラント製品や治療の存在を知らず、なんとか日々をやり過ごしていました。

手のひら専用の制汗剤を片っ端から試す

大学生の頃、インターネットで手のひら専用の制汗剤を発見し、すがるような思いで試しました。

しかし、僕の手汗を完全にストップさせる商品には出会えず、「新商品を見つけては購入→効果がなく落胆」を繰り返す日々(>_<)

6年間で、かれこれ30種類以上の制汗剤を試しました/(^o^)\

過去6年間で使った制汗剤のパッケージ

カンタ
もはやコレクションみたいになってますね笑

 

ちなみに、これだけの種類を試して実際に手汗に効いたのは「テサラン」と「デトランスαローションタイプ」の2つだけでした。

  • テサラン(クロルヒドロキシアルミニウム)→即効性が高い
  • デトランスα(塩化アルミニウム)→持続性が高い

 

現在はイオントフォレーシス治療で手汗が止まっている状態ですが、それまではこの2つの併用でやりすごしていました。

特に会社員時代は営業で人と手を交わしたり、書類に触れる機会が多かったので、常にテサランをカバンの中に忍ばせていましたね。

手汗が「保険適用」の病気であることを知る

テサランとデトランスαのおかげで手汗はストップしている状態でしたが、次第に朝晩塗り続けることが億劫になってきました。また、コストもかかり続けます…。

 

「どうにかして多汗症そのものを改善したい」という思いから、スマホ検索で手汗治療について詳しく調べるようになりました。

それをきっかけに、初めて自分の手汗が「手掌多汗症」という病気であることを知ります。

これまでは、「手汗は誰でもかくものだし、自分は人より量が多いだけ」程度の認識だったので、病気だと知ってかなり衝撃を受けました。

同時に、保険適用で治療が受けられることを知り、すぐに近くの総合病院を受診しました。

医師からイオントフォレーシス治療を提案される

病院へ行ってまず驚いたのは、皮膚科ではなく呼吸器外科へ案内されたことです。

医師いわく、多汗症は交感神経と密接に関係しているらしい(手術治療する場合はその交感神経を切除して発汗を止めるのだそう…!)。

診断の結果、僕の手汗は最も重度のレベル3であることがわかりました。

そこで、医師から2つの治療法を提案されます。

  • ETS手術
  • イオントフォレーシス療法

前者は、交感神経を切断して、半永久的に手汗をストップさせる手術。

しかし、ETS手術には以下の欠点があることから、お医者さんも強くは勧めてきませんでした。

  • 費用が高額(保険適用で約10万円)
  • 全身麻酔のため入院が必要
  • 失敗、再発のリスクがある
  • 他の部位の発汗量が増す(代償性発汗)

 

一方イオントフォレーシス療法は、手のひらに微弱電流を流して汗腺を麻痺させる治療とのこと。

皮膚科でのイオントフォレーシス治療

完治はしないけど、週3回の通院施術で発汗を止めることができるそうです。

ETS手術はあまりにもリスクが大きいため、ひとまずイオントフォレーシス治療を試してみることにしました。

イオントフォレーシス治療を初体験

それ以来、イオントフォレーシス治療を受けるために週3回通院しました。

電気治療ということで、痛みや刺激が気になっていたのですが、電流の強度を細かく調整できるので痛くて続けられないということはありませんでした。

 

当初の予定より効果が出るまで時間がかかり、3ヶ月通ってやっと手汗が止まりました。

カンタ
ちなみに、効果の現れ方が特徴的で、回数を重ねるごとに少しずつマシになっていくというわけではなく、3ヶ月後に突然ピタっと発汗が止まり驚きました。

 

しかし、保険適用と言えど半永久的に通院し続けることを考えると結局維持コストがかかることと、週3回の通院が苦痛になり、断念してしまいました。

そして最後の通院時、担当医にイオントフォレーシス治療を止めることを告げると、こんな提案を受けました。

「機械そのものを取り寄せたら、自宅でも治療できるよ。」と。

 

カンタ
もっと早く教えて欲しかった…!!(泣)

なんと、現在はイオントフォレーシスの機械自体を海外から個人輸入できるそうです。

約4万円と高額だったので少し躊躇いましたが、イオントフォレーシス治療の効果自体すでに実感済みだったこともあり、思い切って取り寄せてみました。

現在は、ドイツ製の「サーリオ」という機器を使用しており、週一回10分の自宅治療で手、足の発汗が止まっています。

効果、コスト、手軽さ、どれをとっても断然通院治療より優れています。個人的には、通院でのイオントフォレーシス治療を検討されている方にはぜひ家庭用機器の購入をおすすめしたいです。

初期費用こそかかりますが、1度購入したら先10年、20年と長く使い続けられますし、効果も申し分ありません。

サーリオの詳しい使用感については、下記の記事にてまとめていますので参考にしてください。

イオントフォレーシスのおかげで控えめに言って人生が変わった

サーリオでの治療風景

家庭用イオントフォレーシスのおかげで、日常生活において手汗に悩むことがなくなりました。

  • 週1回の自宅治療だから続けるのが苦でない
  • 気軽にハイタッチや握手ができるようになった
  • 好きな人と手が繋げるようになった
  • スマホの受け渡しなどで気を使わなくなった
  • 筆記時に紙がふやけることがなくなった

もっと些細な事だと、「手相を見よう」とか「手を合わせて大きさ比べしよう」と言われた時に、心おきなく手を差し出せるようになりました。

カラオケでも気軽にマイクを受け渡しできるし、ボウリングで玉が後ろにすっぽ抜けることもなくなりました(笑)

家庭用イオントフォレーシスのおかげで、大げさでなく人生が変わりました。今後もサーリオでの自宅治療を続けていきます!

当ブログの運営目的について

当ブログでは、僕が実際に使用したことのある制汗剤や、家庭用イオントフォレーシス機器のレビューを中心に投稿しています。

僕自身が手汗で悩んでいた頃、こういった手汗治療の体験記的なサイトが無かったので、正確な情報をキャッチするのにとても苦労しました。

そこで、現在手掌多汗症で悩んでいる方に向けて、過去8年間で経験した手汗治療の体験談を共有するために本ブログを立ち上げた次第です。

今後も、新製品が出た際はいち早く使用してレビューしていきます!

カンタ
本ブログが少しでも多汗症治療のお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(._.)m

2019年11月23日

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