こんにちは、カンタです。
カナダ製の家庭用イオントフォレーシス機器「iontoderma」で、4ヶ月間手汗治療してみました。
今回は、レベル3の手掌多汗症を持つ僕が、iontodermaを使用した結果と感想をまとめたいと思います。
また、これまでに使用した4種類の機器とも比較してみました。
「iontodermaの効果、治療期間が知りたい」という方にとって参考になれば幸いです。
iontodermaは手汗に効果があった?【4ヶ月レビュー】
1ヶ月の継続使用でレベル3手汗に変化が…
前提として、イオントフォレーシス治療はETS手術のように手汗を完治させものではありません。
継続的に使用することで、一時的に手、足の発汗を抑えることができる器具となります。
iontodermaも数週間の継続治療が必要とのことだったので、「まずは1ヶ月続けるぞ!」と決心して毎晩就寝前に手汗治療しました。
同梱の説明書に従って、10分×2の計20分(15V)の治療を4週間続けた結果、まず手のひらの付け根部分の発汗がストップ。
過去に「ドライオニック」という他社製品を使ったことがあり、すでにイオントフォレーシスの効果自体は実感済みだったのですが、改めて電気治療の効果は凄まじい…!
指の付け根から上は効果なし…
その後も、毎日休むことなく治療を続けること2ヶ月。
手のひらの下半分の発汗は完全に止まりましたが、指の付け根部分から上の発汗はほとんど変化なし…(~_~;)
下半分に比べて皮膚が分厚いためか、電圧を上げても効果が得られませんでした。
また、iontodermaは容器が浅いためそもそも「手の側面」は水に浸すことさえできません。
なので、体感的には全体の4割ぐらいの発汗が止まったような感じです。
残念ながら完璧に制汗とはいきませんでしたが、それでも半分の汗がカットできたので不快感はかなり軽減しました( ˘ω˘ )
追記
新機種サーリオに乗り換えてから、全範囲の発汗が止まりました。
足はかかと部分だけ効果があった
iontodermaは、手と同じように足裏にも一定の効果が得られます。
ですが、前述のとおり皮膚の厚い箇所への効果は今ひとつで、4ヶ月使用した結果かかと周りにしか効きませんでした。
肌質、多汗レベル等によって効果に違いがあるかもしれませんが、足汗を抑える目的での購入はおすすめできないかなという感じです。
肌への刺激、痛みについて
購入前に気になっていた肌への刺激ですが、治療中の痛みはさほど気になりません。
iontodermaは、電圧を細かく調整することができるので、不快感の無い範囲で設定して使用することをおすすめします。無理なく毎日継続治療することが何より大事です。
ただ、擦り傷やさかむけがある場合は、その部分にワセリンを塗るなり、絆創膏を貼るなりしてから使用してください。結構染みます。
僕は絆創膏を貼るのが面倒なので、傷ができたときはお休みにしています。
iontodermaを4ヶ月使用しての率直な感想
果たして4万円の価値はある…?
他の家庭用イオントフォレーシス機器に比べると、制汗効果は今一つかなというのが率直な感想です。
また、効果の持続性も乏しく、半永久的に毎日の治療が必要になることを考えると、かなり根気が必要ですね。
ひょっとすると通院治療の方がまだ続きやすいかも…?
個人的には、4万円でiontodermaを購入するぐらいなら、高額でも性能の良い機種を購入するか、保険適用でイオントフォレーシス治療できる病院に通う方が良いかなと思いました。
「サーリオ」に乗り換えました
結果的に、ドイツ製の「サーリオ」という新機種に乗り換えたのですが、現在は週1回10分の治療で全範囲の手汗を抑えることができています。
治療時間が時短でき、効果も値段相応で申し分なしなので、サーリオを導入してほんとに良かったです。
ほぼETS手術と変わらない価格設定のサーリオですが、効果、使いやすさ、消耗部品が無いことを考慮すると、コスパはiontoderma以上です。
サーリオは、日本の通販サイトから購入可能なのでぜひチェックしてみてください。
サーリオの効果、使用感については下記のレビュー記事にて詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてください。
過去に使用したイオントフォレーシス機器を比べてみた
僕は、過去にサーリオを含む全5種類のイオントフォレーシス治療を経験しました。
- サーリオ(ドイツ製)
- ダーマドライ(カナダ製)
- Drionic(アメリカ製)
- Iontoderma(カナダ製)
- IP30(皮膚科)
いずれの機器も説明書に沿って一定期間使用したので、それぞれの特徴を比較してみました。
名称 | サーリオ | ダーマドライ | Drionic | Iontoderma | IP30(通院) |
写真 | |||||
価格 | 89,000円 | 約38,000円 | 約25,000円 | 約43,000円 | 1回約1,000円 |
効果 | |||||
治療時間 | 10分 | 20分 | 30分(片手) | 20分 | 30分 |
治療頻度 | 週1回 | 1日おき | 毎日 | 毎日 | 3日おき |
痛み | 小 | 中 | 大 | 中 | 中 |
電極方向 | 自動変更 | 自動変更 | なし | 手動変更 | 手動変更 |
消耗部品 | なし | 電極板・タオル | 電池・フェルト | 電極板・パット | - |
注文言語 | 日本語 | 日本語 | 英語 | 英語 | - |
到着日数 | 約5日 | 約一週間 | 約10日 | 約10日 | - |
返金保証 | あり | あり | なし | なし | - |
評価 |
※表が切れている場合は→にスクロールしてください。
サーリオ、ダーマドライの二択?
改めて、主要5機種を項目別で比較してみると、サーリオとダーマドライが頭一つ抜けている印象です。
この2機種は、効果はもちろんですが、使い勝手の面でも優れているので、治療のモチベーションを維持しやすいです。
治療が続かなかったら、高額な出費も無駄になってしまうので、どうせなら最初から使いやすい機器を選んでおくべきかなと思います(5種類もハシゴした僕が言うのもなんですが笑)。
先ほども触れましたが、やはり維持コストがかからないサーリオは本当にコスパが良いです。
初期費用のみネックになりますが、先長く使用することを考えると、決して無駄にはならないはずなので、サーリオの購入を検討されることをお勧めします。
サーリオは全額返金保障付き
サーリオの販売元「AHCスイス」の良心的なポイントは、30日間の全額返金保証がついていること。
一ヶ月使用して万が一満足のいく効果が得られなかった場合は、返品&返金してもらうことができます。
とはいえ、AHCスイス曰く実際に返金を希望する方はほとんどいないそうです。
iontodermaの効果を徹底検証:まとめ
iontodermaは、レベル3の手汗にも一定の効果があります。
ただ、「全範囲の発汗を抑えることは難しい」というのが結論です。
僕のように、汗が滴るほど(レベル3)の手汗に悩んでいる場合は、サーリオの購入をおすすめします。
iontodermaからサーリオに乗り換えたことで得られたメリットはこんな感じ。
- 毎日治療→週1回の治療になった
- 1度の治療時間が大幅に短縮
- 煩わしいコードの差し替えが不要
- 金属板じゃないからサビない
- 定期交換が必要な部品がないから楽
- シンプルな2枚のトレイだけら保管も楽
- 何かあれば日本人のアフターサポートが受けられる
サーリオは、iontodermaの倍以上の値段となっていますが、治療時間を時短できること、しっかり効果が得られることを考えるとそれだけの価値はあるのかなと思います。