こんにちは、カンタです。
「iontoderma(イオントダーマ)」というカナダ製の家庭用イオントフォレーシス機器で、4ヶ月間手汗治療を行いました。
現在は、レベル3の手汗が50%ほどカットできています。
そこで今回は、そんなiontodermaの使い方、4ヶ月使用した結果についてまとめてみました。
iontodermaの使用方法、効果が気になると言う方は、ぜひ参考にしてください。
iontodermaの使い方と治療期間
iontodermaの使い方について説明する前に、イオントフォレーシスの治療サイクルについてお話しておきます。
イオントフォレーシスというのは、継続的に治療を行うことで初めて制汗効果が得られるのが特徴です。
従来のイオントフォレーシス機器の場合、効果を持続させるために半永久的に毎日30分以上電気を当て続ける必要がありました。
しかし、カナダ製の最新機種iontodermaの場合、1日20分の継続治療により早ければ4~5週間で効果が得られます。
そして、1度発汗が止まったら、治療頻度を1〜2日おきに減らしても効果が持続します。
追記
新機種サーリオに乗り換えてから、全範囲の発汗が止まりました。
iontodermaの使用手順
前置きが長くなりましたが、ここからiontodermaの具体的な使用方法、治療手順について説明していきます。
手順は以下の5ステップとなります。
- 容器に電極版とパットをセット
- それぞれの容器に1ℓ程の水を入れる
- 赤黒ケーブル→アダプター→コンセントの順に接続
- 電源を入れて10分間両手を浸ける
- 赤黒ケーブルを左右差し替えて再度10分間両手を浸ける
1回あたり10分×2回の計20分の治療となります。足裏の治療をする場合は、手足合わせて40分ということですね。
電圧の設定について
手のひらは皮膚が薄いので、最弱の12Vからスタートしてください。
12Vで刺激を感じないようであれば、15V、18Vと少しずつ電圧を上げてみてください。
足裏に関しては、手のひらより皮膚が厚いので18Vぐらいから始めても大丈夫だと思います。
僕の場合は、手のひら15V、足の裏27Vで使用しています。
始めは手足両方12Vに設定していましたが、数回やって慣れてからは少しずつ電圧を上げました。
毎日継続することが何より大事なので、不快感が無い範囲の電圧に設定することをおすすめします。
実際にiontodermaを4ヶ月間使ってみた
手汗レベル3の僕自身、実際にiontodermaを使用してみました。ここからは、4ヶ月間治療した結果、感想を紹介します。
1ヶ月の継続使用でレベル3手汗に変化が…
前提として、イオントフォレーシス治療はETS手術のように手汗を完治させものではありません。
継続的に使用することで、一時的に手、足の発汗を抑えることができる器具となります。
iontodermaも数週間の継続治療が必要とのことだったので、「まずは1ヶ月続けるぞ!」と決心して毎晩就寝前に手汗治療しました。
同梱の説明書に従って、10分×2の計20分(12mA)の治療を4週間続けた結果、まず手のひらの付け根部分の発汗がストップ。
過去に「ドライオニック」という他社製品を使ったことがあり、すでにイオントフォレーシスの効果自体は実感済みだったのですが、改めて電気治療の効果は凄まじい…!
指の付け根から上は効果なし…
その後も、毎日休むことなく治療を続けること2ヶ月。
手のひらの下半分の発汗は完全に止まりましたが、指の付け根部分から上の発汗はほとんど変化なし…(~_~;)
下半分に比べて皮膚が分厚いためか、電圧を上げても効果が得られませんでした。
また、iontodermaは容器が浅いためそもそも「手の側面」は水に浸すことさえできません。
なので、体感的には全体の4割ぐらいの発汗が止まったような感じです。
残念ながら完璧に制汗とはいきませんでしたが、それでも半分の汗がカットできたので不快感はかなり軽減しました( ˘ω˘ )
足はかかと部分だけ効果があった
iontodermaは、手と同じように足裏にも一定の効果が得られます。
ですが、前述のとおり皮膚の厚い箇所への効果は今ひとつで、4ヶ月使用した結果かかと周りにしか効きませんでした。
肌質、多汗レベル等によって効果に違いがあるかもしれませんが、足汗を抑える目的での購入はおすすめできないかなという感じです。
肌への刺激、痛みについて
購入前に気になっていた肌への刺激ですが、治療中の痛みはさほど気になりません。
iontodermaは、電圧を細かく調整することができるので、不快感の無い範囲で設定して使用することをおすすめします。無理なく毎日継続治療することが何より大事です。
ただ、擦り傷やさかむけがある場合は、その部分にワセリンを塗るなり、絆創膏を貼るなりしてから使用してください。結構染みます。
僕は絆創膏を貼るのが面倒なので、傷ができたときはお休みにしています。
iontodermaを4ヶ月使用しての率直な感想
果たして4万円の価値はある…?
他の家庭用イオントフォレーシス機器に比べると、制汗効果は今一つかなというのが率直な感想です。
また、効果の持続性も乏しく、半永久的に毎日の治療が必要になることを考えると、かなり根気が必要ですね。
ひょっとすると通院治療の方がまだ続きやすいかも…?
個人的には、4万円でiontodermaを購入するぐらいなら、高額でも性能の良い機種を購入するか、保険適用でイオントフォレーシス治療できる病院に通う方が良いかなと思いました。
「サーリオ」に乗り換えました
結果的に、ドイツ製の「サーリオ」という新機種に乗り換えたのですが、現在は週1回10分の治療で全範囲の手汗を抑えることができています。
治療時間が時短でき、効果も値段相応で申し分なしなので、サーリオを導入してほんとに良かったです。
ほぼETS手術と変わらない価格設定のサーリオですが、効果、使いやすさ、消耗部品が無いことを考慮すると、コスパはiontoderma以上です。
サーリオは、日本の通販サイトから購入可能なのでぜひチェックしてみてください。
サーリオの効果、使用感については下記のレビュー記事にて詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてください。
過去に使用したイオントフォレーシス機器を比べてみた
僕は、過去にサーリオを含む全5種類のイオントフォレーシス治療を経験しました。
- サーリオ(ドイツ製)
- ダーマドライ(カナダ製)
- Drionic(アメリカ製)
- Iontoderma(カナダ製)
- IP30(皮膚科)
いずれの機器も説明書に沿って一定期間使用したので、それぞれの特徴を比較してみました。
名称 | サーリオ | ダーマドライ | Drionic | Iontoderma | IP30(通院) |
写真 | |||||
価格 | 89,000円 | 約38,000円 | 約25,000円 | 約43,000円 | 1回約1,000円 |
効果 | |||||
治療時間 | 10分 | 20分 | 30分(片手) | 20分 | 30分 |
治療頻度 | 週1回 | 1日おき | 毎日 | 毎日 | 3日おき |
痛み | 小 | 中 | 大 | 中 | 中 |
電極方向 | 自動変更 | 自動変更 | なし | 手動変更 | 手動変更 |
消耗部品 | なし | 電極板・タオル | 電池・フェルト | 電極板・パット | - |
注文言語 | 日本語 | 日本語 | 英語 | 英語 | - |
到着日数 | 約5日 | 約一週間 | 約10日 | 約10日 | - |
返金保証 | あり | あり | なし | なし | - |
評価 |
※表が切れている場合は→にスクロールしてください。
サーリオ、ダーマドライの二択?
改めて、主要5機種を項目別で比較してみると、サーリオとダーマドライが頭一つ抜けている印象です。
この2機種は、効果はもちろんですが、使い勝手の面でも優れているので、治療のモチベーションを維持しやすいです。
治療が続かなかったら、高額な出費も無駄になってしまうので、どうせなら最初から使いやすい機器を選んでおくべきかなと思います(5種類もハシゴした僕が言うのもなんですが笑)。
先ほども触れましたが、やはり維持コストがかからないサーリオは本当にコスパが良いです。
初期費用のみネックになりますが、先長く使用することを考えると、決して無駄にはならないはずなので、サーリオの購入を検討されることをお勧めします。
サーリオは全額返金保障付き
サーリオの販売元「AHCスイス」の良心的なポイントは、30日間の全額返金保証がついていること。
一ヶ月使用して万が一満足のいく効果が得られなかった場合は、返品&返金してもらうことができます。
とはいえ、AHCスイス曰く実際に返金を希望する方はほとんどいないそうです。
iontodermaの使い方とレビュー:まとめ
iontodermaの使い方は簡単ですし、レベル3の手汗にも一定の効果があります。
ただ、口コミでもちらほらあったとおり、「全範囲の発汗を抑えることは難しい」というのが結論です。
僕のように、汗が滴るほど(レベル3)の手汗に悩んでいる場合は、サーリオの購入をおすすめします。
iontodermaからサーリオに乗り換えたことで得られたメリットはこんな感じ。
- 毎日治療→週1回の治療になった
- 1度の治療時間が大幅に短縮
- 煩わしいコードの差し替えが不要
- 金属板じゃないからサビない
- 定期交換が必要な部品がないから楽
- シンプルな2枚のトレイだけら保管も楽
- 何かあれば日本人のアフターサポートが受けられる
サーリオは、iontodermaの倍以上の値段となっていますが、治療時間を時短できること、しっかり効果が得られることを考えるとそれだけの価値はあるのかなと思います。